2023年新卒
大学院で光の研究を経て、新卒入社。技術製造部 技術製造課 配属。
光学に興味を持ったきっかけは、大学の講義を聞いて、ヒカリが秘める無限の可能性に惹かれたからです。色や形、強度を変えて様々な姿になり、幅広い場面で使われるヒカリの性質と、その多彩な活躍を実現する特殊レンズについてもっと深く学びたいと思い、入社しました。
業務では主にレンズの研削工程を担当しています。研削とはプログラムで機械を動かして円柱状のガラスを削り、お客様から要望をいただいた形状から10マイクロメートル(髪の毛の太さの10分の1)ほどの誤差になるように調整してレンズをつくる作業です。このレンズを磨くことにより、最終的な誤差は数ナノメートル(分子の大きさ)になります。自分でつくったプログラムによって目に見えないほど細かい誤差をコントロールできるのが楽しいですし、思い描いたとおりに製品を形にできたときの達成感は大きいです。従来とは異なる視点から新たなアプローチをすることでどんどん作業効率を改善していけるので、思いついたアイデアはすぐに相談して、常に全員で最善を追い求めています。
夏目光学で成長するための素質として「粘り強く努力できる」ことが挙げられると思います。最初はできないことがたくさんあって、それでも周囲から教えてもらいながらひとつひとつ積み重ねて確実に進んでいくことができれば、やがてその歩みが大きな成長や、革新的な挑戦につながります。
自分も振り返ってみると、まずは何をするにしても「なぜやるのか」という根本的な部分から考える、というところからのスタートでした。ただ言われたことを作業的にこなすのではなく、自分がそれをやる背景や理由までセットで考えて、その上で行動することで見えてくるものも増えます。最初は地道でも、夏目光学には必ず、その頑張りを見てくれている人がいます。「努力は裏切らない」なんて言いますが、正確には努力に「裏切らせない」ために、成功するまであきらめない粘り強さが大切なんだと思います。